3.右脳と左脳が人を動かす
1分で話をまとめるには
『結論は〇〇です』
『その理由は○○だからです』
『なるほど、分かりました』
これでおしまいです。
しかしこれだけで人はなかなか動いてはくれません。
人を動かすには右脳と左脳、両方に働きかける必要があります。
左脳へ呼びかけるには根拠を話すこと。
根拠の数は3つ位がベストだと本書では述べています。
右脳を刺激するには事実を伝える必要があります。
事実とは『たとえば~〇〇〇。』というように根拠に具体例を加えることです。
それでは『友達にマクドナルドのハンバーガーをすすめる』ということを例にして説明します。
結論 (ゴール) | 友達にマクドナルドのハンバーガーを食べてもらいたい |
根拠① | 根拠② | 根拠③ |
安い | 早い | ウマい |
<たとえば> 1つたったの110円 | <たとえば> 注文して会計をすませると2~3分で出てくる | <たとえば> 食べると口の中で肉の旨味が一杯に広がる |
マクドナルドのハンバーガー食べてみてよー
食べると口の中でお肉の旨味がパーッと広がってホントに美味しいよ
しかも1つたったの110円なんだー
どうですか?なんか食べてみたくなりませんか?
これが左脳(根拠)と右脳(事実)を刺激するということです。
ポイント
- 聞き手に話の内容をハッキリとイメージしてもらえることが重要
- 結論に対して意味が通じた根拠あるか自問自答すること
- 事実(たとえば~)は相手が想像しやすいものが良い
4.ピラミッドストラクチャーとは?
ピラミッドストラクチャーとは『結論』・『根拠』・『事実』を3角形の図であらわしたものです。
まず1番上に結論をおきます。
つづいて、その下に根拠をならべます。(本書で根拠は3つを推奨している)
そして根拠の下にはそれぞれの事実を書いていきます。
この形がピラミッドに似ているのでピラミッドストラクチャーと言われています。
これはとても有名な考え方で、自分が伝えたいことを整理するのに有効な方法です。
この図に従って相手に伝えることで『話が長い』とか『よく分からない』ということは無くなるでしょう。
そして『誰かに伝える』『誰かを動かす』際の強力な武器として活用しましょう!
ポイント
根拠の数は3つが1番おすすめ!
著者の講演会でよくあること(本書での1節)
『理由は3点あります』と、指を3本出して伝えた瞬間、聞いている人たちは、手元を動かし、ノートにメモを始めるのです。
これは、ビックリでした。何回やっても、そうなのです。
5.まとめ
~本記事のまとめ~
- 人間は人の話を8割聞いていないと心得よ
- 聞き手のことをしっかり考え、目的とゴールを明確にする
- 人を動かすには右脳と左脳を刺激せよ
- ピラミッドストラクチャーで伝えることを整理しよう
以上のことを意識し、実行すれば伝える技術はドンドン上がっていくことでしょう。
何を隠そう私は言葉で人に何かを伝えるのが超苦手なんです。
よく人に『何言ってるか分からない』とか『それでどうしたいの?』
なんてよく言われるんですよね~・・・。(笑)
なので本書の内容が本当に勉強になりました。
それはさておき、この記事に書いたものは本書のほんの一部です。
多くの伝える技術、プレゼンの方法が具体的、且つ分かりやすく書かれた1冊となっています。
宜しければ一度読んでみることをオススメします。
著者の紹介
伊藤羊一 (いとう よういち)
- 東京大学経済学部卒業
- ヤフー株式会社コーポレートエバンジェリスト
- Yahoo!アカデミア学長
- 1990年日本興業銀行へ入行
- 2003年プラス株式会社に移り2011年には同社執行役員マーケティング本部長となる
- 2015年ヤフー株式会社にて次世代リーダーの育成を行い始める