株式投資

やさしい株価チャートの見かた ローソク足とは?

 

皆さまこんにちは。

株の関係した雑誌やインターネットサイトとかでよくこんなグラフ見たことありませんか?

なんとなく株の値段が上がったり下がったりしているのは分かるかもしれませんが、正直イマイチよく分かりませんよね・・・。

                                  

今回はそのグラフの中にあるローソク足と呼ばれているものについて、誰でもかんたんに分かるよう説明いたします。

ちょっと気になった人は是非読んでみて下さいね。

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ローソク足とは?

ローソク足とは株価(株の値段)の値動きを1本の棒グラフであらわしたものです。

さあもう一度下の図を見てください。

                  

これはソフトバンクグループという会社の株価の値動きをあらわしたものです。     (期間は2020年2月~6月)

このようにたくさんのローソク足で株価の値動きをあらわしたグラフを株価チャートといいます。

小さくて少し見にくいかもしれませんが、1番右の縦にならんだ2400~6000という数字は、株の値段のことで、下の横にならんだ数字は日付を意味しています。

 

縦にならんだ数字は株の値段で横に並んでいるのは日付だね、これなら僕にでもすぐ分かるよ。

 

そして株価チャートの中にある赤と青の1本1本がローソク足と呼ばれているものです。これらのローソク足の形や位置からいろんな情報が分かります。

それぞれ1本のローソク足は1日の株価の値動きをあらわしていて、赤と青でその日の株価が上がったのか下がったのかを示しています。

ローソク足の名前は誰もがしっているバースデーケーキなどでもおなじみのろうそくからきていて、見た目がろうそくに似ていることからそのように名付けられたそうです。

 

ろうそくに似ているからローソク足って単純な理由ね。

 

考えられたのは昭和のはじめのころで正式には陰陽足というそうですが、これだとなんか少し堅いかんじがしますね・・・。

さあ前置きはこれくらいにして、ローソク足のことをもっと詳しく見ていきましょう。

ローソク足の見かた

ローソク足を理解するには株の取引される時間と、それに関係したことを知る必要があるので、かんたんに説明します。

取引は午前9:00~11:30とお昼をはさんで午後12:30~15:00までの2回おこないます。

午前の部を前場、午後の部を後場といいます。

 

上の図を見ると分かるように前場の取引開始を寄付き、終了を前引け。後場の取引開始も寄付きで終了は大引けといいます。

株は1日のなかで何回も売ったり買ったりされて値段がコロコロかわります。

ローソク足はその何度もかわる株価のうち、始値・終値・高値・安値という4つの値段をあらわしたものです。

(下の図を参照)

4つの値段の意味
始値前場の寄付きで1番最初に決まった値段
終値後場の大引けで決まった値段
高値前場の寄付きから後場の大引けのあいだで1番高くついた値段
安値前場の寄付きから後場の大引けのあいだで1番安くついた値段

ローソク足には2種類あって、始値より終値が高いものを陽線それから始値より終値が安いものを陰線とよびます。

図を見ると分かるように一般的には陽線は赤で陰線は青です。

陽線、陰線はそれぞれ値動きのパターンが2つあり、どちらも「高値が先で安値があと」「安値が先で高値があと」といったものです。

注意ポイント

アメリカなどの海外では逆に陽線は青、陰線は赤であらわすことが多い

始値から終値は四角でかこまれ(実体と呼ぶ)上と下にある1本の線(ヒゲと呼ぶ)は高値と安値のことを意味しています。

 

色によって値上がりしたとか値下がりしたとかわかるのね。これならすぐに見分けがつくわ

 

陽線・陰線ともに四角(実体)と線(ヒゲ)の長さで値動きの大きさを示していて、長ければ長いほど高値から安値の値幅が大きく、短ければ短いほど値幅は小さいということです。

このようなことからローソク足の示す実体とヒゲの長さで買いの勢いが強いのか、それとも売りの勢いが強いのかといったものを読み取ることができるのです。

 

ローソク足の実態とヒゲの長さで買いと売りの勢いが分かるのか~。

 

つぎの項ではローソク足のあらわす意味をもっと詳しく説明していきます。

投資家の心理をみる

ローソク足を見ることでその日の株価が値上がりしたのか、それとも下がったのかパッと見ただけで知ることができます。

また始値から終値を示した実体の大きさ、ヒゲの長さや色の違いでその日の値幅やようすがわかりまよね。

そして面白いことにローソク足で投資家たちの心理状態まで読み取ることが出来ます。

上の表であらわしたように陽線と陰線それぞれ実体の大きさで、どのくらい買いたいのか売りたいのかがよく分かりますね。

まんなかの「ようすを見てる」というときは売り買いがまったく無いのでローソク足が上にも下にも伸びず、一本の棒になって赤にも青にもならない。

今度はヒゲのあるローソク足をみてみるともう少しほかのことも分かってきます。

① 途中は始値よりも安くなったが最後は買いたい人が多かった

② いったんは始値よりかなり高くなったが、急に売りたい人が増えて終わった

③ 始値より少し安い場面もあったが、買いたい人が多く1番の高値から少し安く終了

④ ほとんど売り買いされず始値と終値が同じ、様子を見てる状態

⑤ 途中は始値よりもかなり安くなったが、急に買いたい人が増えた

⑥ 始値よりいったんはかなり高くなったが、急に売りたい人が多くなって終わった

⑦ 始値より少し高い場面もあったが、売りたい人が多く1番の安値から少し高く終了

以上のようにローソク足は色のついた実体とヒゲの長さや位置で

投資家たちの細やかな心理をあらわしているのです。

ローソク足の種類と名前

ローソク足はあらわれるたびに色やかたちを変えます。

またそれぞれには様々な特徴と種類がり名前もあるので紹介していきます。

まずは基本的なものから見ていきましょう。

・大陽線  陽線がとても長いので株価が大きく上がる、長ければ長いほど勢いが強い

・大陰線  陰線がとても長いので株価が大きく下がる、長ければ長いほど勢いが強い

・小陽線  陽線が短いので株価が少しだけ上がる、短ければ短いほど勢いが弱い

・小陰線  陰線が短いので株価が少しだけ下がる、短ければ短いほど勢いが弱い

・上ヒゲ陽線  陽線の上に長いヒゲがあり長さで買いから売りに変わった勢いを示す

・上ヒゲ陰線  陰線の上に長いヒゲがあり長さで売りから買いに変わった勢いを示す

・下ヒゲ陽線  陽線の下に長いヒゲがあり長さで売りから買いに変わった勢いを示す

・下ヒゲ陰線  陰線の下に長いヒゲがあり長さで売りから買いに変わった勢いを示す

・寄引同事線  陽線でも陰線でもなく十字の形、相場の転換をあらわしている

以上の基本的なもの以外に、ローソク足にはユニークなニックネームの付けられたものがあります。

それらも重要な意味があるので以下の図にまとめてみました。

どれも個性があり、おもしろい名前のローソク足もありますね。

これまでの説明でローソク足にはたくさんの種類があり、それぞれにちゃんと意味があることがわかりましたね。

しかし1本1本のローソク足がどんなものか分かっていても、それだけでは株価チャートを読み取るには不十分なんです。

次の項ではローソク足がもつ意味をふまえて株価チャートをもう少し深く見ていきましょう。

期間を変えると見かたが変わる

1番はじめの方で見てもらった株価チャートと、そのローソク足は1日の値動きをあらわしたものだといいました。

ただこれは投資家たちが1番よく見る株価チャートの1つで、1日だけでなく期間の設定を変えてを見ることもできます。

 

なるほどね、1日の株価チャート以外も見れば全体の値動きも見えてくるのかー。

 

見る期間が違うと、おもしろいことに株価チャートは姿かたちを大きく変えるのです。では下の株価チャートをそれぞれ見てみましょう。

こちらの株価チャートは今まで説明してきた1日ごとの値動きをあらわしたもの日足といいます。 

※(1本のローソク足は1日の値動きを意味する)                                   つづいてこちらは1週間ごとの値動きをあらわした週足とよばれるものです。            

※(1本のローソク足は1週間の値動きを意味する)                                   そして最後は1か月ごとの値動きを示したもので、月足といいます。

※(1本のローソク足は1か月の値動きを意味する)                                   

上の図で紹介した株価チャートの日足と週足は2020年2月~6月までをあらわしており、月足は緑色の四角で囲んだ部分がそれと同じ期間になります。

そして日足・週足・月足のローソク足にある黒い丸は、それぞれが同じ日付に位置していることを意味します。

3つの株価チャートを見くらべてみると、同じ期間をあらわしているのに見た目がぜんぜんちがいますよね。

 

期間設定が変わるとまったく別のチャートなってしまうのね~。

 

月足を見ると分かるように2月~6月をたったの5本で示していて、日足や週足との違いがハッキリわかります。

株価チャートの使い分け

株価チャートの期間設定を変えると見え方がぜんぜん違うことがわかりましたね。

投資家は自分の投資する方法や目的にあわせて日足や週足など、いろいろと使い分けながら株を売ったり買ったりするタイミングをはかっています。

 

自分の投資方法にあわせて株価チャートを確認するんだね。

 

もし一日のなかで何度も株を売り買いするデイトレーダーといわれる人たちなら1分足や3分足といった超短期の株価チャートを見ますし

2~3週間で利益をねらうスイングトレーダーと呼ばれる人なら、おもに日足を見て株を売ったり買ったりします。

半年か1年以上で売り買いする、または資産として株をずっと持ち続けるといった人たちなら月足を参考にする人が多いでしょう。

下の株価チャートを見てください。

これはソニーという会社の2011年9月~2019年11月の月足チャートで、黒丸のところは2017年の1月の部分です。

矢印であらわしているのはその日足で、黒丸の部分は月足と同じく2017年1月を示しています。

日足を見ると株価は3,200円~3,600円位を上下に大きく動いていますが月足で見たら、ほとんど動いているように見えまよせん。

そして株価は2019年の11月までに7,000円位まで上昇したのが分かりますね。

 

長期目線で株を持つなら、日々の株価に振りまわされないことが大事なのね。

 

極端なことを言ってしまうと2017年の1月ならいつ買ってもその後は利益が出たことになります。

たとえばあなたが長期で株に投資しようと思ったら、日々目まぐるしく変化をする株価はあまり気にせずに月足の大きな動きを見ていれば良いのです。

おわりに

今回はローソク足の意味や種類、それから株価チャートの見かたをお話しさせていただきました。

実のところ、こちらの記事ではまだ大まかな説明しかできていません。株価チャートの見かたというのはそれほど奥が深いものなんです。

しかし時間をかけて研究すれば自分なり分析や見かたが出来るようになるかと思います。

自分の投資スタイルが決まったら、それに合った株価チャートをうまく利用し楽しく資産を運用してみてください。

では最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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