皆さまこんにちは。
突然ですがグランビルの8法則ってきいたことありますか?
なんか難しそうな言葉ですよね・・・。
大丈夫、ぜんぜん難しくないので安心してください!
これはずっと昔からある移動平均線の法則で株価チャートの基本なんです。知らなかった人はこの際にぜひ知っておきましょう。
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グランビルの8法則とは
株価チャートを見る上でとても有名なものがグランビルの8法則です。これはアメリカ人の株価チャート分析家ジョセフ・グランビルという人が発明しました。
グランビルさんは「株価の値動きを予想するには移動平均線の中で200日移動平均線が1番良い」と紹介したのがグランビルの8法則の始まりとされています。
200日移動平均線という長期間の移動平均線を見ることで、株価が長期で上昇中なのか下降中なのかを判断できるんじゃないかと考えたそうです。
さらにそれを利用して株を買うポイント、売るポイント全部で8つの基本的な法則をあみ出しました。
基本的な考え方
株価というものは移動平均線から大きく離れるとまた戻ってきてくっつきます。
そして、面白いことにくっついたかと思ったらまた離れていくのです。
グランビルの8法則はこのような株価と移動平均線の習性を利用して生まれました。
注目して見るところは以下の2つです。
① 移動平均線の向き
200日移動平均線の向きに注目する、上向きか下向き、また横ばいのどれかというのを確認することで長期的な株価の方向性を予想する。
② 株価の買われすぎ・売られすぎ
200日移動平均線からみて株価が大きく上にに離れていると買われすぎ、その反対に200日移動平均線から株価が大きく下に離れていると売られすぎというように株価の行き過ぎた状態をみる。
以上の2つがグランビルの8法則の基本的な考え方になります。
8つのポイント説明
実際にグランビルの8法則とされている8つのポイントについて説明していきます。
これはグランビルの8法則の全体図で、買いのポイントが4つ、売りのポイントが4つの合計8つのポイントをあらわしています。
では4つの買いのポイントから詳しく見ていきましょう。
① 移動平均線が下降を終えて横ばいから上向きに変わったときに、株価がそれを下から上に突き抜けた場合
② 上向きの移動平均線を株価が一時的に下回っても移動平均線の向きに変化がなくふたたび株価が切りかえして上がったとき
③ 株価が上向きの移動平均線の上にあって急に下がり始めたあと、移動平均線に跳ね返ってまた株価が上がった場合
④ 移動平均線は下向きのままだけど、株価が大きく下に移動平均線から離れたとき
続いて売りのポイントです。
① 上昇が続いていた移動平均線が横向きから下を向いて株価がその移動平均線を下に突き抜けたとき
② 下向きの移動平均線を一時的に株価が上に抜けても、移動平均線の向きに変化がなくその後株価が下に切り下げた場合
③ 株価が下向きの移動平均線の下にあって急に上がり始めたあと、移動平均線に跳ね返されてまた株価が下がったとき
④ 移動平均線は上向きのままだけど、株価が大きく上に移動平均線から離れたとき
以上がグランビルの8法則となります。
ということで実際の株価チャートで確認してみましょう。
まずは上昇局面での株価チャートです。
つづいて下降局面の株価チャートです。
それぞれ2つの例を見てみると200日移動平均線に対して株の値動きが、ハッキリと意識されていることが分かりますね。
おわりに
ここで頭に入れておいてほしいことですが実際に株価というものは、このように分かりやすく動くものばかりでもありません。
また必ずしもそうなるという事もないのです。
しかしこのグランビルの8法則は投資の戦略を考えるのにとても良い法則なので、ぜひとも上手に活用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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